国交省/CCUSレベル別年収公表 

最終更新: 2023年12月15日

CCUS建設キャリアアップシステムとは

 国土交通省は6月15日に開催した「建設キャリアアップシステム処遇改善推進協議会」で、CCUS(建設キャリアアップシステム)レベル別年収を公表した。各技能者の経験や資格が評価された場合に相当するCCUSレベルに応じ、公共工事設計労務単価と同等に必要な費用を反映した上で、年収額(週休2日を確保した労働日数234日)を試算した。レベルは1(5年未満相当)~4(登録基幹技能者相当)までの4段階で、それぞれ年収のばらつきを踏まえ上位・中位・下位の年収額を示した。例えばレベル3・中位の年収は、「全国(全分野)」では628万円、建築大工では634万円となった。

 

 国交省は「CCUSレベル別年収」の公表によって、「若い世代が、建設業の技能者として入職し、技能・経験を重ねていけるよう」に、▽将来の処遇面でのキャリアパスを示す、▽技能・経験に応じた賃金支払いについて目指すべき具体的なイメージを業界全体で共有することで、官民一体で賃上げや適正価格での受発注の促進を目指すとしている。
 
 
 
 調査に当たってレベル評価を行っていない技能者も、経験年数と保有資格を基に

レベル1相当:5年未満

レベル2相当:5年以上10年未満

レベル3相当:10年以上または1級技能士

レベル4相当:登録基幹技能者と推定。各レベルの「上位」は上位15%程度、「中位」は平均、「下位」は下位15%程度の全国の年収相当として作成した。

建築大工に関しては、

▽レベル1=下位367万円、中位492万円、上位617万円

▽レベル2=下位428万円、中位566万円、上位704万円

▽レベル3=下位475万円、中位634万円、上位793万円

▽レベル4=下位542万円、中位694万円、上位847万円

以上となっている。

https://www.s-housing.jp/archives/315230