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「外免切替」の外国人10年で倍増

外免切替とは

  外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外国免許切替(外免切替)」を行う外国人が急増している。警察庁によると、10年間で倍増し、2023年には5万人を超えた。手続きは、日本で暮らす外国人だけでなく、旅行者でもホテルを免許証上の住所にして行うことができる。外国人による交通事故が増加傾向にある中、警察庁は制度や運用のあり方の検討を始めた。


【訪日客】

 外免切替は、道路交通法に基づく手続きで、外国の運転免許証を持ち、運転免許試験場で試験を受け、日本での運転に必要な知識や技能があると認められれば、日本の免許証を取得できる。米国(一部の州)や韓国など29の特例国の国民は、無試験で手続きをするだけで交付される。


 警察庁によると、23年に外免切替で免許を取得した外国人は5万6022人で、14年の2・2倍。都市部で多く、東京都が1万2204人、愛知県6174人、大阪府3378人だった。


 各地の運転免許試験場には外国人が殺到し、大阪府警は昨年10月、事前予約制に切り替えた。警察庁によると、今年2月時点で千葉、埼玉、福岡を除く44都道府県で予約制を導入しているという。


 手続きには、日本で暮らす外国人だけでなく、訪日外国人客も訪れている。旅行者でも、旅券と合わせて、ホテルや知人宅などから「一時滞在証明書」を発行してもらえれば、そこを住所にして免許を取得できる。


 西安出身の中国人男性に付き添った通訳の女性は日本の自動車教習所の元指導員で、これまで数十人の中国人の手続きを支援した。旅行中の中国人から依頼を受けたこともあるという。


 外免切替を行う外国人の目的は日本で運転することだけではない。日本は、運転の国際的な統一ルールを定めた「道路交通に関する条約(ジュネーブ条約)」に加盟しており、日本の免許証があれば、国際運転免許証を取得し、100か国近くの加盟国で運転できる。一方、中国などは未加盟で、海外で運転するために手続きに訪れるケースも多いとみられる。


 中国のSNSには「日本の免許を持つと、どの国でも運転できる」「練習なしで一回で合格」などの投稿もあり、通訳の女性は「外免切替で日本の免許を取得できることは、SNSなどを通して中国で広く知られている」と話す。

 
 
 

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