「ボイスフィッシング」の被害金3000万円を洗浄か、ベトナム人グループの女を逮捕
「ボイスフィッシング」の被害金3000万円を洗浄か、ベトナム人グループの女を逮捕とは
金融機関を装った電話で口座情報を盗む「ボイスフィッシング」の被害金約3000万円をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、警察庁サイバー特別捜査部と埼玉県警などがベトナム国籍の無職女(34)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の仮装)容疑などで逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。女はベトナム拠点の資金洗浄グループのメンバーで、日本の「出し子」らとの仲介役という。
同部から情報提供を受けたベトナム当局は、同国内で資金洗浄に関与したとする数人を逮捕した。ベトナム人グループは企業から7億円超を詐取した別のフィッシング組織から資金洗浄を依頼されていたという。
ボイスフィッシングは、金融機関を装った自動音声の「オートコール」などに応答した企業の担当者と通話し、音声(ボイス)で偽サイトに誘導して口座情報を盗む手口だ。その情報に基づく不正なログインによって、昨年は日本国内で約44億8000万円の不正送金被害があった。被害金の資金洗浄に関与したとする摘発は異例だという。
捜査関係者によると、女は昨年3月、仲間と共謀して管理する個人口座に、法人口座から計約3000万円の犯罪収益を移し替えるなどした疑い。ほかにも数千万円の資金洗浄に関与したとみられる。
同部などは昨年4月までの約半年間に国内で続発したボイスフィッシングの被害を重点的に捜査。香港に置かれた偽サイトのサーバーの管理者は不明だった一方で、被害金は法人口座を介してベトナム人ら多数の個人口座に分散送金されていたことが判明した。
被害金は暗号資産やベトナム通貨に替えられたり、車や化粧品を購入したりする手口で資金洗浄され、一部はベトナムに送金されていた。

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